天国と地獄


いつもどおりにデーターを取ろうと、 レギュラー陣の練習試合を見ていた乾であったが・・ (うー・・風邪ひいたのかなぁ・・) 今日はどうも体調が悪いようた。 計算する頭も、心なしかぼーーっとしてくる・・。 「・・今日はもう帰って寝ようか・・。 明日、小テストあるし休んだらやばいしなぁ・・」 そう思い、とりあえず学ランにきがえるため、部室に向かう。 学ランに着替えた後、熱がでてきたらしくふらふらの足取りで、 部活を早退する事をコートで試合をしているはずの手塚に伝える為、 部室の扉を開けた瞬間だった。 『―――――先輩・・危ない―――――!!!!』 「・・?うわぁーーっ!?!?」 何が危ないのか・・を考える間もなく、頭にすさまじい衝撃が走った。 ・・ただでさえ体調の悪かった乾の身体は、 その衝撃に絶えられるはずも無く、力を失い倒れていくのであった・・。 「い、い、乾先輩っ!!!大丈夫っすか!!!」 乾が倒れたのを見て真っ先に駆けつけてきたのは・・ 事の原因・・桃城である。 海堂と練習試合をしていたのだが、つい熱が入ってコントロールを失うほど、 強くダンクスマッシュを決めてしまい・・地面に跳ね返った球が勢い余って、 乾の頭を直撃したのであった・・。 「バカ城!!全然大丈夫じゃねぇだろうがっ!!!」 「ん、んなこといったってよぉ・・!!」 直接原因の桃城と、自分のせいではないが、罪悪感で頭の中が 真っ白になっている海堂は、保健室に連れて行く・・と言う事も思いつかず、 気絶している乾の横で、口ゲンカをはじめてしまっている。 「お前達!!何をしている!?・・乾・・!?!?」 騒ぎを聞きつけ、何事かと駆けつけてきた手塚である。 いつものケンカの延長線かと思っていたのだが、 まさか自分の愛しい恋人が気を失って倒れているとは・・!? 「乾!!乾!!大丈夫かっ!?一体何があったんだ・・?!」 「あ・・あの・・俺のうった球が運悪く先輩の頭に当たっちゃって・・!」 鬼気迫る手塚の表情にびびりつつも、そう答える。 「・・なんだと・・!?・・桃城・・あとでグランド100周だ!!」 「ひ、100周ーー!?!?いくらなんでも多すぎるんじゃ・・!!」 「・・もっと増やして欲しいか・・桃城・・?」 「い、いえ・・がんばります・・っ!」 「とりあえず、保健室に運ばなくては・・!!海堂、桃城そっちをもってくれ!  そーーっとだぞっ!!」 「「は、はいっ!!」」 〓保健室〓 「・・うん。ただの脳震盪だと思うわ。  でも、打った所が所だからしばらく安静にしておかないと・・。  それに、乾君、熱あるわね・・まだ低いみたいだけど、  これから上がってしまうかも・・。とにかく、休ませないと・・」 あれから、乾を運ばせてすぐに桃城と海堂を部活に、 戻るように指示し(かなり渋ってたが)保険の先生に見てもらっていた。 『ピンポンーパンポーン♪保険医の○○先生。  至急会議室にきてください。くりかえします・・』 「あっ!今日は職員会議があるんたったわ!!大変!!早く行かないと・・。  悪いけど、しばらく乾君を見ていてくれないかしら・・?  5分ほどしても、特に異常がみられなかったら、そっとしていても大丈夫だから。  じゃあ、お願いねっ!!」 頭を強く打ち付けた上に風邪気味でしかも気絶中の生徒をほうっておいて、 保険医はせかせかと出ていってしまった・・。 「・・あいかわらずだな・・あの先生は・・。まあ、二人のほうがいろいろと都合がいい。  とりあえず・・熱を計らなくてはな」 そのいろいろのところを詮索するのは、あえてやめておこう(笑) 「体温計は・・あぁ3分の奴なんだな。さすが学校・・」 そういいながら、わきに挟む為、乾のカッターシャツのボタンをはずす。 (ちなみに、学らんはすでに脱がして横にかけてある) するとそこには、先週の土曜日にたっぷりつけた手塚の所有の証の赤い花びらが、 くっきりと・・それも無数に残っていた・・。 「・・!・・まだのこっていたのか。色白いからな・・。  しかしこれで、熱出てきても脱がしてやるわけにはいかなくなったな・・。  まあ、まだ低いしうなされてもない様だから大丈夫だろう」 何気に結構ひどいことをいいつつも、体温計をはさむ。 ー三分後ー 「37度9分ってところか。・・結構あるな・・。  何で今まで言わなかったんだ乾の奴・・!!」 ついさっきまで部活に参加していた事を思い出す。 「しかし・・このかっこもすごい色っぽいな・・v」 熱があるため、ほてって少しピンク色にそまっている身体も、 制服姿もなんともいえなかった・・v(手塚視点・爆) とりあえず、熱を下げる事は出来ないが打ったところを冷やす事ぐらいはできるので、 保健室の端にあった小さな冷凍庫から、氷を取り出し頭に置いてやる。 乾はさすがにつめたかったのか、少しみじろきをした。 『ピンポンパンポーン♪テニス部部長の手塚君。  学校にいましたら、至急職員室まできてください』 今度は手塚のお呼び出しである。 「・・ちっ・・仕方ないな行くか」 学校にいない事にしてもよかったが、ばれたときがやっかいなので行く事にする。 「乾・・すぐ帰ってくるからな。おっと・・このままはまずいな」 ボタンを全部留めなおし、布団をかけておく。 「これでいいか・・。ったく、誰だこんな時に呼び出すのは・・?」 ぶつぶつ文句を言いながらも、部屋を出ていった。 ************** 「乾先輩・・・大丈夫かな・・」 「まぁ・・部長がついているだろうし、大丈夫じゃねえのか?」 「と、いいつつも2人とも見に行くんですね」 「「心配だからな」」 いろいろと。 と、いうわけで、保健室にやってきた桃城と海堂と越前である。 「・・あれ?部長は??」 先ほどの放送は聞こえてなかったらしい。 「先輩ほったらかして、どこいったんだ?あの人は・・うっ//!!」 寝ているであろう乾の様子を見るため、ベットを覗き込んだ海堂だったが・・ 「どうした?海堂?・・うっ・・!!」 「?乾先輩がどうかしたんすか?うわっ・・・!!!」 覗き込んだ3人を硬直させてしまったもの・・ それは、あられもないかっこうで眠っている乾の姿であった・・。 自分ではずしてしまったのか、シャツのボタンは2、3個はずれており、 色白い肌が、ちらりとみえている(キスマークはぎりぎり見えてない) 熱が上がってしまったのか、苦しそうにうなされて・・ でもそれも色っぽさをいり混えていたりして・・。 しかも、眼鏡ははずされていて、 めったにみることは出来ない(と、いうかはじめてみた)素顔で・・。 ごくり 『・・襲いてぇ・・』 一斉につばを飲み込み、同じことを考える。 「あ・・えーと・・氷溶けかかってるし・・新しいのに取り替えないと・・」 いち早くその思考から脱出したのは、海堂であった。 顔を赤らめつつも、氷嚢に手をのばす。 「あ、そうだな・・!お、俺も・・先輩苦しそうだし、もっとボタンをはずして・・」 「あっ!!てめー汚ねぇぞっ!!」 ちゃっかり、乾の制服をはだけさせようとしている桃城を見て、 氷を入れ替えようとしていた海堂が慌てて戻ってくる。 「きたねぇって・・俺は先輩の事を思ってしているだけだぜv  何?薫ちゃんたら何考えてんの?」 「っ//!?べ。別に何も・・!!」 「んじゃ、俺はこの苦しそうなベルトをはずしてあげますね」 一番のちゃっかりものは、リョーマであった・・。 ケンカになりそうだった二人も、その台詞を聞いてぴたっ!と止める。 「「お、おい越前っ!!」」 珍しく息が合うが、リョーマはすでにベルトをはずした後だった。 ますます扇情的になった乾である・・。 「・・ま・・苦しそうな顔をちょっとはましになったみたいだし・・いっか。  さて・・俺はシャツを・・v」 今度は誰も止めるわけでもなく、抵抗できない乾のシャツのボタンを、 全て取り払った。 「・・!!これって・・キスマークってやつだよな・・!?!?」 先ほどまでぎりぎりみえてなかったそれが、 今度ははっきりと桃城たちの前に映し出された。 「・・//て、手塚部長と付き合ってるのって・・本当だったんだ・・」 かなりショックを受けたような声で、海堂がそう呟く・・。 「・・どーせお手つきなら、一回ぐらいやっちゃってもばれないっすよねっ?」 「・・!!え、越前・・それはまずいだろ・・!?」 ベットの上によじ登ろうとしているリョーマを見て、 さすがに、この中では一番良識派であろうと思われる海堂が止めようと、 リョーマの身体に手をのばした・・その時 『お前ら!!!何をやっているっ!!!???』 ギクッーーー!!! 「て、て、手塚部長っ!??!」 「あ・・あ・・こ、これには深いわけが・・っ!!」 「も、桃先輩がっ!!」 「あ、てめーーっ!!一人逃げようなんてずりぃぞっ!!」 「・・っ!?!?」 リョーマが動いた瞬間・・見えた。 あられもない格好になっている愛しい恋人の姿が・・。 今まで、リョーマと桃城の陰になっていて、はっきりとは見えてなかったのである。 自分はただ、部活にいっているはずの3人がここにいたので、 そう叫んだだけだったのに・・。 「・・・全員グランド300周だーーーーー!!!!!!!!!!!!」 『ひぇーーーー!!!』 あんまりな数の走る周回に苦情を言うわけでもなく、 ダダダッ!!と、走って保健室を出ていってしまった。 ・・それだけ、手塚の顔がおそろしかったのである・・。 「乾・・可哀想に・・・・熱が上がってしまったのか・・。  よし、今すぐ俺が助けてやるからなっ!!」 心底つらそうな顔をして、手塚が取り出したものとは・・ ・・座薬であった・・。 一体どこからそんなもの手にいれて来たんだっ!?!?(管理人的つっこみ) 「さぁv乾、ちょうどそう言う格好をしてるし、いいよな?」 返事が帰ってくるわけでもなく・・手塚はコトを進めてめていくのだった・・。 哀れ乾・・。 合掌。 END

乾さん・・主役ながらしょっぱらから 気絶しちゃってるので台詞ほとんどなし(爆) 絶対、風邪引いたりしている時の乾さんって色っぽいって!! 1、2年トリオたちなんか、イチコロですよーvv こんな風に↑(笑) ちなみにちょっと解説。 3人にいろいろされている間、乾さんは気絶しているんじゃなくて、 すでに一度起きて、またそのまま眠っちゃっているのです。 ・・というか、寝込んでる・・(笑) もう一つ。 乾さんと手塚が出来ているのではないかと言う噂が、 前々からあったので、薫ちゃんが「手塚部長と・・」 といったのでありましたv  不明(笑)
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