「動物園ー！？」
「そう♪ちょうどチケットが２枚あるんだ。行こうぜ？」




いきなり呼び出すから、なんの用かと思いきや・・
動物園に行こう♪・・である。


「中２にもなって、そんな所いけるか」
「いいじゃん。やっぱり、恋人と出かけることに意味があって・・」
「こ、恋人って言うなっ／／！」
「まあまあ。ここってさ、この間パンダの赤ちゃんが生まれたんだよねぇ・・」
「・・！」
「パンダ以外にも、今ベビーラッシュだからいろんな動物の赤ちゃんがいるかも」
「・・っ！！・・わかったよっ！行けばいいんだろ！行けばっ！！」
「そうそう♪そうこなくっちゃｖ」



・・ＯＫしてくれたのはいいんだけど・・

俺の誘いって、赤ちゃん以下なのか・・？

なんて思っちゃったりするのであった。










「・・・・かわいい・・・・」
お待ち兼ねのパンダの赤ちゃんがいる檻の前で、
じーーっとパンダの愛くるしい姿を見つめている。
「な、来てよかっただろ？」
「べ、別に・・」
「あいかわらず素直じゃねぇなぁ・・薫ちゃんは」
「っ！誰が薫ちゃんだっ！！」
「おっ！パンダの赤ちゃんの名前・・神海（シンハイ）だってさ！
　まるで俺達みたいだな♪神尾の神と海堂の海」

苦情を無視して、近くにあった案内板を嬉しそうにそう言う。

「・・神海・・？ふーん・・結構綺麗な名前だな」
「俺達の名前の事は無視かい」
「・・お前だって無視しただろうが」
「そうだっけなーっと。そろそろ次行くか？混んで来たし」
「ああ」






〓ふれあい広場にて〓



「・・・・・」
「？ナニみてんの？・・あぁ。ふれあい広場ね。行ってみる？」
「・・（こくり）」

今度は素直にうなずいた海堂。

目の前の小動物たちの愛くるしさに負けたらしい。

「俺は見てるからさ、好きなのさわってこいよ」
「・・やだ／／・・はずかしいだろ・・一人は・・」
「そんなに俺と離れたくないの？」
「ば・か・や・ろ・う。とっとと来い」
「へいへい」


「おーい・・こっちにミニウサギいるぞ」
「ミニウサギ・・？どこ」
「こっちこっち。・・ほら」

近くにいるのを一匹抱き上げて、見せてやる。

「・・かわいい・・」


ミニウサギを抱き上げて心底嬉しそうに笑う海堂を見て、

自分ではまだ引き出した事のない海堂の満面の笑みを
いとも簡単にひきださせる動物たちを、少し恨めしく思いながも、

本当に連れてきてよかったなぁ・・と思った。




〓猿山にて〓



「おー・・いるいる」


サル山の方へやってきた海堂と神尾。
何匹いるのかなー？と数え始めた神尾をしりめに・・
海堂はこんなことをおもってた。


（・・どっかでみたことのあるようなやつらだな・・）





体格のいいサルをひきずりまわしている小柄なサルは、河村と不二。

水場で２匹、仲良さそうに遊んでいるのが、菊丸と大石。

サル山の中腹の辺りで、喧嘩しているのは、桃城と・・俺。

それを遠くから眺めながら、客からもらったらしいお菓子を食べているのは、越前。

山の頂上でみんなをみはっているリーダーみたいな猿は、手塚。

木の上のほうから、客の方をじっと見つめているのが、乾。





（・・って、何考えてるんだ俺は・・）

尊敬する部長まで猿にたとえてしまった・・。



「・・十九・・二十・・？あれ？わかんなくなった・・。
　・・？海堂？どうしたんだ？？」
「な、なんでもないっ！！」
「・・それならいいけど。さ、そろそろ土産屋いって帰るか」
「・・ああ」










「ふぅー・・さすがに疲れたな・・。結構歩いたよな・・」
「お前のとりえは足腰だけだろう。こんなのでへばっててどうするんだ」

お土産屋さんで買ったパンダのぬいぐるみのキーホルダーを、
大事にしまいながらにくまれ口をたたく。

「別にへばってねぇよ。・・それより海堂。今日はたのしかった？」
「・・まあな」
「それって俺と一緒にいたから？それとも動物？」
「・・動物」
「うわっ・・ひでぇー。普通そういうときは俺っていうだろー？」
「・・まぁ・・お前と行った事も楽しかった・・けど・・／／」




照れながらそう口にする海堂を見て・・


ふっ。この表情は動物にはだせまい。


・・と、謎の優越感を味わっている神尾であった。







って・・それでいいのか・・！？





ＥＮＤ







３００ＨＩＴキリリク小説です。
リクは『神海。できればラブラブで』だったのですが・・
クリア・・できたでしょうか・・？（汗）

神海というＣＰが初めての上に、
リクエストに答えて何かかく・・という事自体もはじめてなので、
とりあえず今回はこれで許してしてやってくださいｖ（爆）

かなりギャグに走ってしまいましたが、
お気に召せばいいのですが・・（笑）

ちなみにシンハイは中国語でもなんでもなく・・
私が勝手に作っただけです（爆）
本当は名前がよかったんだけど「アキラ」と「薫」は、
どう考えてもくっつけられなかった（笑）

似たようなパターンの繰り返しばっかりなってしまった・・（汗）
しかも・・オチがついてない（爆）
題名も変だし。

・・こんな穴だらけの作品ですが・・よかったらもらってやってください。
返品可ですv（爆）

とにかく３００ＨＩＴ日向　葵 様。
どうもありがとうございました♪


不明（笑）













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