MIRROR 1
「乾、約束どうり飲んでね」
「・・わかってるよ・・」
嫌がっている。飲み物。
・・と、くれば、野菜汁かペナル茶のどちらかであることは、
テニプリ界では常識である(笑)
ただ、いつもと違うのは飲むのが作った張本人って事で・・。
「はぁ・・今ほど味見しとくんだったと後悔してしたことはないよ・・」
「・・って、やっぱりしてなかったんスね・・味見」
「ノーコメントで。・・しかたないな・・飲むか・・」
何故かノーコメントでとうしつつも、
目の前に差し出されている、コップを手に取った・・。
そもそも何故乾が飲む事になったかというと・・
答えは簡単である。
1、2年トリオ(リョーマ、桃、海堂)が
久しぶりに乾先輩と対戦がしたい・・!と申しでてきたので、
別に断る理由も無くOKし、紅白戦に特別に参加して・・
何故かしょっぱなから手塚とあたることとなり・・
負けたのである。
(・・確か今回に限って・・いろんなものいれたような・・)
何を入れたのかを思い出さないほうが身のためのような気がしたので、
これ以上、何も考えられないように・・一気にコップを仰いだ。
『おぉー・・!!』
一気に飲んだ男らしさ?と勇気にまわりから歓声あがる。
・・が、その歓声を受ける当人はと言うと・・
顔面蒼白で、地面にうずくまっていた・・。
「・・おーい・・大丈夫か・・?」
「大丈夫じゃないっすか・・?俺の時もこんな感じだったし・・」
以前のまされたときの恐怖と怒りが蘇ってきたのか、
ちょっと冷たくそういった。
「・・乾〜・・ちょっとは俺達の苦しみわかった〜??
って・・ちょっとやばくない・・!?!?」
急にむせ出した乾をみて、少し不安になってきたらしい。
「い、乾先輩・・!?大丈夫っすか・・!?」
「水・・持ってきたほうがいいんじゃない?」
「あ・・お、俺もってくるよ!!」
「あぁ。頼む」
数分後、河村のくんできた水を飲んで、ようやく落ち着いてきた乾。
ぐったりと身体をベンチにもたれさせている・・。
「死ぬかとおもった・・」
「まあ、無事でよかったよ」
「??俺の時もかなりのものだったけど・・。
今回は何かいつもよりきつかったんじゃないか・・??」
「そう・・かな・・。俺が最後に味見したのはだいぶ前だからね・・」
「今度からはちゃんと味見してください・・」
「わかったって・・。・・ふぅ・・なんかまだ気持ち悪い・・っていうか、変・・。
ごめん。俺、保健室行ってくるわ・・」
「あ、あぁ。気をつけてな」
〓保健室〓
「・・あれ・・?先生は・・?」
保健室はもぬけの空であった。
しかも鍵はあけっぱなしである。
一応、薬品がおいてあるからには、施錠しておかないといけないはずなのに・・
と一瞬思ったが、まあこの方が気楽でいいし・・と、
思いなおし、ゴロリとベッドに横になった。
数十分後・・
「・・ぬい・・乾・・!!」
「・・っ!?手塚・・!?」
誰かに名前をよばれ、だるい身体を無理矢理起こすと、
目の前には心配そうに、自分を見つめる手塚の姿があった。
「・・おこしてわるかったな。うなされてたぞ・・?
気分はどうだ・・?」
「うー・・あんまりよくないかも・・」
「そうか・・。・・それにしても、この部屋・・じめじめして気分が悪いな。
窓を開けては寒いだろうから、とりあえずカーテン開けるぞ?」
「いいよ」
カーテンがあけられ、やわらかい太陽の光が乾たちを包み込んだ。
その時。
「・・!?う・・わ・・っ!!」
「!?乾!?どうしたんだ・・!?」
「く・・るしい・・」
「お、おい・・大丈夫か・・?」
「う・・?あ、あぁ・・。もう平気・・」
そう答えた乾は・・いつもとどこかしら雰囲気が違うことを、
恋人である手塚は気付いた。
「乾・・?」
「何・・?もう大丈夫だよ。心配かけてごめんね」
「あ、あぁ」
「それよりさ・・手塚・・しよ?」
恋人同士である二人の間で交わされる『しよ』か、
表すものは一つしかない。
一つしかないのだが・・
(あの乾が誘ってる・・!?)
自分の恋人は、家でもなかなかさせてくれなくて・・
ましてやここは学校で保健室である・・。
「ねぇ・・いやなの・・?」
「そんなわけないだろう」
とりあえず浮かんだ疑問は全てほおっておいて、
嬉々と愛しい恋人を保健室のベッドに押し倒すのであった・・。
「・・あ・・キスマークはつけないでね・・」
「・・つけないでって・・言ったのに・・・!」
はだけたシャツからのぞく白い肌には、赤い花が咲き乱れている。
「・・わるかった・・!つい・・無意識に・・」
「・・もう・・手塚なんか知らない。じゃあね」
「!?お、おいっ!!」
とっとと身支度を整えて、呆然としている手塚を置いて、
乾は一人保健室を出ていった。
「・・乾・・??」
ただ、乾さんの誘い受けが書きたかったので、
書いてみたらこうなった(爆)
しかも、総受けで続き物なのです(笑)
まぁ、微々エロがはいるかもしれません(笑)
短編を細々と更新していきます。
それにしても・・野菜汁ってなんてネタにしやすいんだろう(汗)
3月30日
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