MIRROR 2

外は太陽が隠れて曇っていた。 「・・まったく・・おかげでやりにくくなったじゃないか・・。  まぁ・・いい。さて・・海堂のやつは・・いたいた」 今は休憩中なのか、校舎の影で一人壁打ちしている。 「海堂」 「・・?!乾先輩・・!?どうしてここに・・?保健室にいたんじゃ・・」 「うん。もう治ったからクラブに戻ろうと思ったら、  ボールの音がしたから来てみただけ」 「そうっすか。今・・休憩中っすよ」 「そうなんだ。あいかわらず熱心だね。でも・・ちょっとフォームが歪んじゃっているみたい」 「?別に・・?あってると思いますけど・・」 「ううん。正しいのはね・・こう」 海堂の後ろに回りこみ、腕を取り素振りの軌道を正してやる。 「・・!!い、乾先輩・・!!」 海堂の方はいきなり密着状態となった乾との間に、 大慌てで離れようとする。 「何・・俺と密着するのがそんなに嫌なの・・?」 「えっ!い、いや・・別に・・!ただ・・!!」 「ただ?」 かねてから愛しく思っていた先輩と密着状態なんて・・ 理性がもちそうもなかったからだ。 ・・なんて言えるわけもなく・・ 「べ、別になんでも・・」 「そう。・・俺は海堂にもっとくっつきたいなぁ・・と思っているんだけど?  こんな風にさ」 今度は前から、しっかりと抱きついてくる。 「ち、ちょっと乾先輩・・!!」 「・・俺・・海堂のことが好きだ・・。海堂は・・?」 自分の気持ちがかなうなんてまずありえないだろとと思っていた海堂にとって、 突然の乾の告白は、あまりにも意外すぎた。 「・・・!?!?せ、先輩・・っ!?!?」 「ねぇ・・返事。嫌いなの・・?やっぱり・・。  あたりまえだよね・・同姓に・・男にこんなこといわれるなんて・・」 いつの間にか眼鏡をはずし・・まっすぐに・・傷ついたような眼差しで、 こっちを見つめてくる乾に・・ 海堂は堕ちた。 「・・俺も・・先輩の事好きです・・!!」 「本当に・・?」 「嘘なんかつくわけないっすよっ!!」 「そう・・嬉しい。俺のこと好きなら・・キスして・・抱いて・・?」 「なっ!な、何言って・・//!!」 「海堂がしてくれないなら、俺からするよ・・」 「え・・?うっ・・」 少しだけ身をかがめて・・海堂の唇に自分のそれをあわせ。 舌を絡め取ってくる。 最初はされるがままとなっていた海堂も、 逆に乾の唇を・・舌をむさぼり始める。 「ん・・はぁ・・」 「・・先輩っ!!」 喘ぐ乾についに理性の限界をこえてしまったのか、 一旦唇を離し、そのまま乾を地面に押し倒した。 「本当にいいんすよね・・?」 「ん・・いいよ・・。早く・・来て・・?」 「・・はい・・」 もう一度口づけてから・・ 乾のシャツを捲り上げる。 「・・!!せ・・んぱい・・これ・・!?」 「・・?何・・」 シャツの下に広がるのは、真っ赤な花畑・・。 先ほど手塚がつけたものである。 「・・なんだ・・。気にしなくていいから・・さ?」 何事もなくそういってくる乾に対して・・ 海堂はかなりのショックとともに冷静さを取り戻してきた。 「先輩・・やっぱり先輩は手塚部長と付き合ってたんっすね・・。  さっきの告白は・・俺をためしてたんっすか・・?  それとも・・本気で・・?」 「もちろん本気だよ。手塚とは・・確かに付き合ってるけど・・。  もうあの堅物にはつきあいきれないんだ・・。  手塚とは別れるから・・俺とつきあってよ・・?」 「・・・・・しばらく考えさせてください・・っ!失礼します!!」 「お、おい海堂!!」 海堂は全速力で・・シャワー室の方に走っていってしまった・・。 「・・ったく・・手塚のやつ・・だからいやだって言ったのに・・」 身を起こし・・そうぼやく。 「海堂は真面目すぎたな。これがあってものってくる奴は・・  そう。桃がいい・・。あいつなら・・購買だな」 そう見当をつけ・・はずしていた眼鏡をつけて購買の方へ向かっていくのだった。 続くv(マテ)

いったいなんなんでしょう?(聞くな) いつもながらに、ストーリー性のかけらもないなー。 それにしても、初海乾ですvv 乾海っぽくないのなんて、はじめてだ・・(爆) 私の海乾像はこんな感じだったりします。 一応・・もう少し続きます(笑)  4月10日
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