争奪戦 ラウンド2

”海堂”にお持ち返り(笑)された乾は、 ー海堂・・ここからはややこしてので、名前に呼ぶ事にしようー 薫と葉末に迫られて、薫の部屋で二人に勉強を教えていた。 何故薫の部屋なのかというと、はじめはそれぞれの部屋で、 勉強していたのだが、あまりにもお互いに乾を呼ぶため、 乾の迷惑を考えて、比較的広い薫の部屋で勉強する事になったのである。 しかしながら、同じ部屋にしたって・・ 「乾さん。あの・・ここがわからないのですが・・」 「ん。ちょっとまってね」 葉末はわざわざ難しめ(あたりまえといえば、当たり前なのだが) ・・・・かつ解くのにさすがの乾でも、 少し時間がかかる問題ばかり聞く。 すると必然的に、乾はそちらにかかりきりになるので、 薫はずっとほったらかしの状態だった。 ちなみに薫のほうは、はじめに乾が、 『海堂は基本がつまづいているところが多いから、まずそこを重点的にやろう』 といわれたので、一人でもくもくと解く事になっていた。 (だいたい葉末のやつ、理数は得意のはずだろ・・!?) 薫のいらだちは高まっていくばかり。 そんな時、 「海堂。できたか?」 葉末のほうは片付いたのか、乾がこちらにやって来た。 (げっ!やばい!・・・全然進んでない・・) 考え事ばかりしていたので、ほとんど進んでいなかった。 「・・なんだ全然じゃないか・・」 「・すみません・・」 薫は、がっくりとうなだれた。 「・・まあ、気分ののらない時だってあるさ。これから、がんばれよ」 そういって、乾はクシャ・・・と、薫の頭をなでた。 「・・・う、うっす・・//} 実は薫はこうされるのが好きなのだ。 子ども扱いされているような気もするが、 乾の大きい手で、なでられると、なんともいえない、 心地よさが広がるのである。 「あーー!!!兄さんずるいーー!!」 「ああ。ごめんね。葉末君もがんばれよ」 「はいっ!」 しっかり、頭をなでてもらっている。 「・・・」 薫の機嫌は、また逆戻り。 そんなこんなを繰り返しているうちに、 階下から、『ごはんよー!』という穂摘のお声がかかった。 「ごはんだって。二人とも、とりあえず今はやめにして、行こう」 「はい!」 「うっす・・」 ・・乾達が下におりると、飛沫が帰宅していた。 「お、乾君。いらっしゃい」 リビングで新聞を読んでいた飛沫が、 こちらに気付き、声をかける。 「突然お邪魔して申し訳ありません・・」 「いやいや。君ならいつでも大歓迎だよ。なんなら泊まっていけばいい」 「えっ!?いえ、ご迷惑になるので、これ以じょ」 『迷惑なんかじゃねぇ(ない)!!』 しーん・・ いった本人たちも、その沈黙に我に返り、 顔を赤くした。 「あ、あの!もう遅いし、とまっていってください!」 「そうですよ!まだ勉強もおしえてほしいですし!」 こういうときだけ、意見が一致する兄弟である。 「あらまあ。乾君、今日はお泊りなのねv新しい、下着だしておくわv  薫、すこし小さいかもしれないけど、乾君に、  服をかしてあげてね」 ちなみに乾はまだ泊まるとはいっていない(笑) 「俺はもちろんいいけど・・乾先輩のうちはいいんすか・・?  あんなこといっといて、何だけど・・」 「うん。それは大丈夫なんだけど・・今日は誰もいないし。  ・・・本当に迷惑にならないかな・・?」 「大丈夫っすよ。  第一、母さんを止めれる人なんて、家にはいません(きっぱり)」 「・・・じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます。  お世話になります」 「そうか。それはよかった」 「ねっねっ!乾さん、今日は僕の部屋にとまってくださいね!」 「!!ちょっとまて、葉末!!なんで俺の先輩なのに、  お前の部屋で寝るんだよ!!」 「僕だって、乾さんと一緒に寝たいです!」 「・・そうだな。体格からいっても、葉末君のほうでねかしてもらったほうが、  いいのかな」 「い、乾先輩まで・・!!」 薫としては、絶対に乾を葉末の部屋で寝かせるわけには、 いかなかった。 なぜなら・・あきらかに”ねらっている”からだ。 葉末が乾の恋人の座を・・。 奴は子供であることを利用して、様々な”手”にでてくるし、 乾しても前々から、葉末みたいな弟が欲しい、 といっていたから・・やばいかもしれない・・。 「なんなら・・私達と一緒に寝たらどうかしら?  キングサイズよりも大きい特注だから、  乾君がはいっても、大丈夫だと思うわv」 「「「えっ!」」」 穂摘の爆弾発言に、3人(乾・薫・葉末)は、絶句する。 (ち、ちょっとまて・・!どこの親が自分の息子の先輩を、  自分の旦那と子供がみている前で、夫婦の寝室に寝かそうとするんだ・・!?  っうか、仮にも中学生とはいえ、夫婦の寝室に若い男をよぼうといているんだぞ!?  止めろよ、父さん・・!!  BY 薫の心の叫び) 「ふむ。それはいい案だな」 (っていいんですか!?!?お父さん!?  BY 葉末の心の叫び) どこまでも乾好きな一家であった。 「あ、あの・・さすがにそれはちょっと・・(汗)  こうしたらどうでしょうか?海堂か葉末君のどちらかの部屋で、  僕と海堂と葉末の三人でねるというのは・・」 「えっ?でも、せまいっすよ!?」 「うん。だから海堂が寝ている和室じゃなくて、  机とかをどけてろ、部屋のほうに布団を2組敷いたら・・?」 「あっ。そっか。その手があったんですね。盲点でした!  是非、そうしましょう!」 三人といえど、確実に乾といっしよに寝られるほうの案に、 すばやく賛成する葉末。  「じゃあ・・俺の部屋でいいっすよね。葉末んとこより、広いし・・。  なによりも、片付いているし」 「うっ」 葉末は意外?と片付けが苦手だったり・・(笑) とはいうものの、一般の男子小学生よりは抜群に綺麗ではあるが。 「じゃあ、私が布団をしいといてあげるわ。  その間に、お風呂に入ってきなさい。  夕食はそのあとでも、大丈夫だし」 「乾さん!一緒にお風呂に入って、流しっこしましょう!!」 葉末が待ってましたとばかりに、目を輝かせる。 「なっ!?先輩!俺もはいります!!」 「え?でも、さすがにせまいんじゃあ・・」 「大丈夫っすよ。俺んちの風呂、結構大きいんで」 「兄さん・・・僕中学生にもなって、泊まりにきた先輩と、  一緒にお風呂にはいるなんて、変だと思うんですけど・・」 「へ、別にいいじゃねぇかっ!合宿みたいなもんだ!!  ほらいくぞ!」 「はぁ〜い(不満げ)」

本当にいつかくかわからなかったな・・。 たぶん半年以上はたっているはず(汗) まあ、この続きは長かったから分けた片割れなので、 もう準備済みなので、いつでもUPできる予定です。 楽しみにしてくださるかたが、いらっしゃるなら、 たぶん次の更新のときに、後半をUPします (ある意味脅迫だな・・汗) サブタイトルにラウンド2ってかいてあるけど、 2ラウンドどころの話じゃないですね(笑) 後編とかじゃ、ややこしいから、こうなっただけで、 実質「争奪戦2話目」と思ってくださって、かまいませんv (とはいうものの、それ以外にどうとるんだろう?>セルフつっこみ) 2003.1.21
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