争奪戦 ラウンド3

〓お・ふ・ろ☆〓 「うわぁ・・乾さんって、やっぱり大きいですねぇ・・」 「葉末君も牛乳をしっかり飲めば、大きくなるって」 ただいまの状況。 宣言どおり?葉末が乾の背中を洗っています。 そして、薫は湯船に浸かりながら、それを恨めしげに見ています。 「へぇ・・僕もこうなれればいいなv  あと、ここもこんなにおっき・・」 ゴンッ!! 「ってめーーどこみてやがるっ///!!このマセガキがっ!!」 どこを見ていたかは、みなさまのご想像にお任せします(笑) 「いったぁーーーいっ〜〜!!乾さんっ!兄さんがいじめるんですっ!!」 甘えるように、乾の大きな背中にへばりつく。 「よしよし。薫。葉末はなにもしていないじゃないか。  そもそも頭を叩くと、一撃で一体どれだけの脳細胞が死滅すると・・」 ぷち。 「・・・・・もういいっ!!!!!!」 バッシャーーーッ 自分をしかりながら、また薀蓄垂れる乾に、 ついに我慢の限界に来た薫は、乾に洗面器ですくったお湯を、 ぶっかけ、そのまま風呂場からでていってしまった。 「か・・かいどう・・!?」 「・・ぷはっ。もうー兄さん、なにするんですかっ!!」 あのあと、乾は慌てて身体を洗い、葉末をつれて、 慌てて風呂場から出てきたときには、 薫はすでに、食卓に付いていた。 「かいど」 「あら、もうあがってきたの?三人ともきちんとつからないと、  風邪をひくわよ?まあ、上がってきてしまったものは仕方ないわね。  夕食にしましょうか。乾君はここにどうぞ」 「あ・・はい。ありがとうございます」 そんなこんなで、夕食時も、そのあとの団欒の時間も、 薫と乾はずっと話をせず(というか、薫の邪魔が入らない今のうちに・・ とばかりに、葉末が乾に話し掛けているものだから話せなかった) 時間はあっという間にすぎていき、就寝の時間になった。 「乾さんっ!僕の隣で寝てくれますよね!」 「あ、ああ」 「・・・・」 薫は無言のまま、自分の文の布団を敷き、 そのままごろっと横になった。 「じゃあ、ここに敷くよ?」 「はいっ」 乾は薫の横にぴつたりと布団をつけ、 眼鏡を横に置き、同じく横になった。 葉末もその横に寝転ぶ。 つまり、乾をはさんで川の字である。 しばらくすると、葉末の寝息が聞こえ始めた。 すると乾は、そっと起きだし、 「・・薫?起きてる・・?」 「・・・・」 ぴくっ・・と体が動いたので、起きていることに間違いない。 「ねぇ・・何を怒ってるんだ・・・?  俺が悪いなら、謝るから、ケンカするのやめよ・・?」 「・・・・・・・・別に、先輩が悪いわけじゃねぇ・・・・」 やっぱりおきていたようだった。 「じゃあ、どうしたの・・?」 「・・・・別に」 「いってよ。二人の間に隠し事はしないと誓っただろう?」 「っ・・」 それをいわれると、言いたくはなかったが、 真面目な薫の性格上、言わざるを得ない。 「・・・だって・・先輩が・・葉末ばっか、かまってっ・・//」 「ああ。なんだ嫉妬していたわけね」 「・・!そんなんじゃねぇ//!!」 「はいはい。俺が愛してるのは海堂薫だけだよ?」 「・・・馬鹿っ・・・//」 完璧に二人の世界である。 「ねぇ・・薫。したい」 「んあっ・・!!」 突然、乾が薫の布団にはいりこみ、乳首をつまんだ。 「な、なにしやがるっ//!!ん・・っ//!!」 「あれ?そんな声だしていいの?俺、本当にとまらなくなるよ?」 といいつつ、乾の手は、薫を抱きしめるのをやめ、 服を脱がし始めている。 「ち、ちょっと・・//!!葉末も父さんも母さんもいるっ//!!」 「大丈夫だって。おじさん達の寝室は下だろ?  葉末君だって、熟睡してるし・・ちょっとやそっとでは、  おきないよ」 「そういう問題じゃ・・!!」 「薫のここ、もうこんなになってるのに、やめてもいいの?」 「ひっ!」 乾が薫の敏感が部分に触れる。 「ほら・・どうする・・?」 「・・・っ//も、もう・・・一回だけだ・・・っ//!!  絶対、一回だけだからな//!」 「了解♪」 薫も実は乾とケンカしていた事によって、 ちょっとだけ欲しかったりするのである。 調子に乗るから、絶対言わないけど。 一方。 定番といえば定番。 乾と薫が、いちゃついている時、葉末はおきていた。 ただおきるにおきられない状況だったので、 寝ているふりをしているだけで。 (・・・兄さんずるい・・・) 乾にキスされている兄を、うす目で恨みがましく見ている(この辺が兄弟) 『う・・あんっ!』 う、うそ・・!! あ、あんなことまで!?!? うわっうわっうわぁー・・・///!!! ・・・・僕、今日一日で、大人になった気がします・・・・。 こんなこと学校じゃ教えてくれませんし・・。(当たり前です) いい勉強になりました。 もう僕は乾さんのお嫁さんになる準備が整いましたので、 2番目の妻(無茶)でも愛人でもいいので、早く迎えにきてくださいね、乾さん。 なんなら、僕がお嫁に貰ってもいいんですよ・・?(攻めモード・笑) 〓翌日〓 身も心もすっきりした乾と薫(笑) それに対して、一晩中眠れなかった葉末(この辺はまだ子供) それぞれの朝は、やってきた。 「うーん・・おはよう。海堂、葉末」 「おはようございます//」 「・・・・・・」 「?どうした、葉末?」 「あっ・・いえ。おはようございます」 「なんだか、顔色悪いぞ。大丈夫か?」 原因が自分達とは全然気が付いていないらしい、 このバカップルめ(by 管理人の心の叫び・笑) 「もう朝ごはんできてると思います。早く着替えていきましょう」 「あ、ああ」 着替えだした薫の元に、葉末がすすす・・と近寄る。 「兄さん」 「?何だ?」 「ちょっと、こっちに来てくれませんか?」 「お、おいっ!ちょっとまてっ」 ズボンに片足を突っ込んだという、非常中途半端な状態だったため、 ひっぱられるとケンケンの状態となる。 そして、そのまま寝室の和室まで連れて行かれる。 「二人ともどうしたんだ?」 「乾さん。大変申し訳ありませんが、先に降りててください」 「えっ!?でも・・」 「いいからっ!」 「ふう・・わかったよ。早くこいよ。先行ってるからな」 「すみません」 「なんのつもりだ!?葉末っ!!」 「こういうつもりですよ」 いきなり、海堂のガクランとカッターシャツの一番上のボタンをはずす。 「ちょっ・・ちょっと、何考えて・・!」 「兄さん。これ」 「?」 これ=薫の胸元に残された、昨日の赤い愛の証(笑) 「っ!な、な・・こ、どうしたっていうんだ!?  ただの虫刺されだ」 「兄さん。ついてるの気付かなかったんですね。鈍すぎですよ。  それ、昨日乾さんにつけてもらったキスマークでしょ?」 「つけてもらってなんかねぇ!!あいつが勝手に・・・!!  ・・・・・って・・・葉末・・・?」 そのあとに続く言葉は、どうしてそれを・・(汗)・・だと思われる。 動揺のあまり、最後までいえなかったが。 「昨日、いろいろと勉強になりました」 「・・・(汗)おまえ・・・おきてたのか・・?」 「はい。うるさくてねむれませんでしたよ」 「・・・・・(滝汗)」 「ともかく、兄さん達のこと、母さん達にばらされたくなかったら、  僕のいうこときいてください」 「い、いうことだと・・・?」 「一つは、兄さん達がデートするとき、僕もつれていってください。  別に毎回と、まではいいません、三回に一回でかまいませんよ。  あと、乾さんのなるべく家に、つれてきてください。  最後に、僕が乾さんにアタックするの、邪魔しないで下さいね」 なんとも、微妙なお願いである(笑) 「な、なんでそんなことしなきゃならねぇんだ!  どれも、絶対嫌だ!」 「・・・・母さん達にばらされてもいいんですか・・?  ばれたら、終わりですよ。もちろん、二人は別れさせられるだろうし、  もしかしたら、学校を転校なんて話も・・」 「う・・・わ、わかった・・・・。ただし、乾先輩は俺のもんだからな・・//  絶対、渡さねぇ・・・」 「ふん。僕も負けませんからね」 薫はまったく気が付いていないが。 二人が別れることになったら、乾は間違いなく、 家にこなくなり、アタックどころの話ではなくなるのだから、 ばらすわけがないということに・・(笑)

この話の下書きをかいたかみを、なくしちゃって、 途中の部分を新たに書き直したところ、 発見してしまいました・・(複雑) 読んでるかぎりでは下書きのほうが自然な文章かなーと思いますが、 打ちなおすのめんどくさいし、まあいっかv(爆) ストーリーはかわらないし(笑) ますます”争奪戦”がパワーアップしていく一方ですが、 これからも、温かい目で見守ってくださいねv(笑) 2003.1.21
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