浮気者!(後編)
「馬鹿じゃない?泣かしたのは君に決まってるでしょ?」
「俺!?俺が何をしたっていうんだ!?」
「浮気・・」
「ん・・?何だって?海堂」
「浮気・・浮気したくせにっ!!何とぼけてやがるっ!!」
あまりにも白々しい乾先輩の態度に、俺は再びキレた!
「はっ!?浮気ーーー!?!?ち、ちょっと待て海堂!!
俺は浮気なんてしてないっ!!だいたい誰と・・!?!?」
「手塚部長だろうがっ!!」
「手塚ー!?ありえないっ!」
まだ、しらをきるつもりか・・!?
受けのくせに・・・!!(←まだこだわっている)
「て、手塚部長と・・部室で・・えっちしてたくせに!!」
「ええっ!?」
「乾って実は受けだったんだね。知らなかったよー」
「・・おい二人とも・・いい加減にしてくれ・・。
海堂・・部室って言ったな!?今日だな!?」
「っす」
「今日、俺は手塚にマッサージしてもらっていただけだ・・。
最近、パソコンのしすぎか体中が痛くてな」
先輩、親父はいってる・・って、そうじゃなくてっ!!
「嘘っす!!マッサージであんな声出ねぇ!!」
「・・・・・・・・・・外まで聞こえてたのか・・・・。
あれはなぁ・・//」
「乾、騒がしいが、どうかしたのか?」
あっ・・手塚部長・・。
どうかしたのか・・だって・・?(怒)
「あっ!手塚ー。マッサージのことが、誤解されてるんだー」
「マッサージ?誤解?」
部長はそういったまま、しばらく何かを考え込んでいたようだったが、
しばらくすると、手をぽんと叩き、
「そういうことか・・」
「どういうことっすか!?説明してくださいっ!!」
「・・・乾、言うぞ」
「・・・仕方ないな・・」
そうやって、言いあってんのもムカつく・・。
「乾は極度の、くすぐったがりやなんだ」
「・・・は?」
「だから、マッサージは長年やっている、
俺にしか無理なんだ」
「・・・」
「そういうこと。手塚すら、くすぐったいのに・・」
そんな・・俺・・そんなこと知らない・・。
でも、まだつじつまが合わねぇ・・!
「『優しくして』『お前もっと駄目だろうが』っていうやつは、
どう説明するんスか・・!?!?(怒)」
「それは・・」
「痛いぐらいにしないと、こいつはくすぐたがって、逃げる」
「・・だって・・体が勝手にそうするんだから、
仕方ないじゃないか・・」
「服が乱れていたのは・・?」
「逃げようとして、体をよじったからだと・・」
「・・・・・・・・」
本当だろうか・・?
いくらでも言い訳はつくし・・。
「海堂、信じてあげなよ。僕が見たとき、確かにマッサージしてたよ?」
え・・ということは・・
「不二先輩、知ってて嘘ついたんすか・・!?!?」
「うん。楽しくなりそうだったし」
「〜っ」
はぁ・・なんか・・一気に脱力〜・・。
「でも、窓から覗いたとき、誰もえっちしてたなんて、
言ってないよ?」
「・・・」
だったら、別れろなんていうな・・。
なんて心の中だけで、毒づく。
「ともかく、心配させて悪かったな・・」
「俺こそ・・すみませんでした・・」
結局、俺の勘違いだったわけだし・・。
「でもさー。本当にマッサージだったのかな・・?
外に中の声が聞こえたってことは、逆もありえるよ。
僕たちがいるのに気がついて、あわてて言い訳したのかも、
しれないよ・・?」
「不二っ!!(怒)」
やっぱり怪しい・・?
だいたい別に部室じゃなく、家でもいいじゃないか・・。
いや、それはそれで嫌だけど。
「不二・・お前、乾に恨みでもあるのか・・?」
「別にー」
「・・ともかく、今回だけは見逃してあげます、先輩。
ただし、今度浮気したら、二度と太陽の拝めなくしてやる・・!!」
「お、おい!だから、違うって・・!」
「しませんよね・・?」
そういいながら、俺は油断している乾先輩のわき腹を、
くすぐってみた。
「ひっ!うぁ・・や、やめろっ・・海堂っ!!」
・・確かに、くすぐったがりというのは、事実らしい・・。
「浮気、しませんよね・・?
「ふぁっ・・わ、わかった・・!しないっ!
誓うからかんべんしてくれっーーー!!」
「・・・」
やっと言ったか。
「はぁはぁ・・り、理屈じゃない・・(涙)」
「乾、やっぱり浮気してたんだーv」
「・・もう・・なんとでも言ってくれ・・」
「乾。俺はいつでも大歓迎だぞ」
「て、手塚ー!?」
なんか、よりややこしい事になっているみたいだが、
俺はもうどうでもよかった。
乾先輩は、一生俺のものだと誓ったし(←誓ってない)、
何より、愛しい先輩の弱み(と弱点)をにぎったことが、
俺的にすごく収穫だった。
だって、これからはこれで乾先輩を好きにできるのだから・・(黒海堂降臨・・?・笑)
おまけ。
しかし後日、テニス部中に広がった、乾先輩と手塚部長の噂に、
また喧嘩になるのだった・・。
もう一度言いますが、塚乾ではありません(最後は微妙だけと・笑)
ついでに、海乾でもなければ、不二乾でもありません。
乾海です。(どこが)
この小説を書いていて、つくづくうちの海堂は、
別人だな・・と実感しました・・(笑)
S&T(汗と涙)の男前海堂を落としでプレイしてきたので、
余計にそう思いました(笑)
ま、こんな海堂があってもいいじゃないですか!
どうせ全ては妄想なんだし・・!(やめい)
反対に、へたれな乾さんに、とっても萌えます。
来週とかいって、今頃アップになってしまいました・・。
ごめんなさい・・。
2003.10.21
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