WHICH!? 2
- sadaharu & kaoru side -
「おはよう海堂。今日も早いな」
朝練に向かうとと、まだ部室には大石しかいなかった。
「は、はよっす」
ハルは海堂の体操服入れの中に入っているスーパーの袋の中である。
学校に来る途中、何故か異様に暴れていたのだが、
しばらくすると、ぴたっ・・と静かになった。
「(・・・・・このまま学校が終わるまで、大人しくしておいてくれよ・・)」
体操服袋はロッカーにおいておくことにした。
ガチャ
「ああ。おはよう乾」
「っす」
「おはよう二人とも」
乾のカバンの中には、小さいバスケットにはいったマムがいる。
このマムも途中、暴れだしたのだが、念のためにもっていた、
猫の写真をいれたら、すっかり大人しくなった。
「(チャックもあけとくし、朝練終わったら、
いつでもでていいけど、誰にもみつかるなよ・・?)」
結構無茶な話である。
「乾、何かいったか?」
「いや。さ、行こう」
「ああ」
-others side-
さて、あれから朝練も終わり、授業が始まり、
部室に誰もいなくなった。
そんなさなか、乾のロッカーから、マムがころんとでてきた。
マムはそのまま、海堂のロッカーの前に行くと、
扉を開けようとするが、そんな低いところに持ち手もなく、
引き戸な為、あけられない。
マムはそのまましばらく、悩んでいたようだが、
何かを思いついたのか、イスを伝い部室の真中にあるテーブルに昇った。
そこから一気にJUMP!!
見事、ロッカーの取ってにつかまり、反動をつけて扉を開ける。
そのまま床にぽてっ・・と落ち、早速ハルのはいっているカバンを開け、
袋を取り出した。
そして、スーパーの袋を取り出す。
袋は何の反応も無い・・・・マムが袋を逆さにすると、
ハルが落ちてきた。
「・・・・・・!」
ハルはぐったりしたまま、動かない。
マムはしばらく慌てながら、ハルの周りをぐるぐると回っていたが、
突然ぴたっ・・と止まり、ハルにちゅーーーキスをしはじめた。
すると、ハルがむくっ・・と起きあがった。
・・別に王子様のキスで・・というわけではない(笑)
実は実は。
海堂はハルを入れた袋に”空気穴”をあけていなかった。(肺呼吸らしい)
つまり息が出来ない。
ハルが道中暴れていたのは、酸欠だったのだ(笑)
そして、気絶していた・・。
気絶した後、袋の口が少し緩み空気が少し入っていたので、生きていたのである(笑)
対して、マムが暴れていたのは、仲間であるらしいハルの危機を、
なんらかの形で察知したようだ。
そしていま”人工呼吸”で・・・。
「・・・・v」
「・・・・vv」
マムとハルは手を取り合い、よろこびの舞いを踊っていた。
(ただくるくるまわってるだけ)
その時。
「あれ〜?おかしいなぁ・・??」
どうやら踊っているうちに、放課後になったらしい(早)
菊丸が一早く部室にやって来た。
ハル達はちょうど影になっていて、見えない。
「うにゃー?俺のタオルどこいったんだー?」
そのまま、ハル達の見えるところまで行き・・・
菊丸。未知との遭遇(笑)
「・・・・・・・・うに゛ゃーーー!!!!!!!!」
あの後、菊丸は慌てて不二の元まで走っていった。
そして、
『乾がー!!薫ちゃんがぁ〜!!』
などとわめき、部室までひっぱって来た。
「ふーん・・おもしろいね。これv」
二人(二匹?)を見た、不二の反応である。
「ふ、ふ、ふじぃ・・・これなに〜〜!?!?」
「とにかくみんなを呼ぼうよv
他のクラスももうおわってるでしょv
あと本日は部室使用禁止ねv(無茶)」
3話目が異様にながくなってしまったので、
その反動で2話目は短めに・・(汗)
話の展開上、わけるにわけれなかったのです(笑)
ハルも一応生き物なんだから、空気穴ぐらいは作りましょう(笑)
乾さんはマムを、小さめバスケットにいれています。
したがって、ちょっと不自然な大きいカバン・・。
あの場にいたのは、
大石(こういうことは鈍い)・海堂(あせっている為気づいてない)
の二人だけなので、何事もなくすぎました(笑)
マムは仲間のピンチを感じておきながら、
仲間より猫の写真をとりました(爆)
いけない子v(←今日はちょっと壊れ気味の管理人・笑)
2003年 3月2日
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